台湾在住者や海外在住の日本人の方々に向けて、幅広いオフショア保険が提供されています。その中でも、サンライフ香港はその信頼性と多彩な保険商品で注目されるトップクラスの保険会社です。日本国内には支社はありませんので、その存在や実績は多くの方に知られていないかもしれません。しかし、世界的な保険会社ランキングではトップ50に入る大手保険会社として評価されています。以下で、サンライフグループについて詳しくご紹介いたします。
この記事の目次
サンライフ(Sun Life Inc)の歴史
サンライフは、カナダ・トロントに本社を置く大手保険会社です。その歴史は非常に古く、1865年の設立以来、150年以上にわたる実績があります。現在、サンライフはトロント証券取引所(TSX)、ニューヨーク証券取引所(NYSE)、フィリピン証券取引所(PSE)の3つの市場で株式を上場しており、世界27か国に支社などを展開しています。
この150年以上の歴史の中で、サンライフは常に健全な経営体制を保ちながら成長し続けてきました。特筆すべきは、同社が設立以来一度も公的資金への頼りを一切行っていないことです。このような財政的な安定性は、顧客に対して高い信頼を築く要因となっています。
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・従業員:40,600人(2021年全世界)
・アドバイザー:125,900人
・時価総額:254Billion米ドル
・Corporate Knights社による「Global 100」(世界で最も持続可能な企業100社)に15年連続選出
・SWFI社による保険会社総資産:33位(2023年)
グループ全体の収益のうち、近年の変化としてアジアマーケットとアセットマネージメントの拡大が挙げられます。
信用格付け
サンライフの信用格付けは、長年高評価を維持しております。(この表にはございませんが、2008年のリーマンショック前後から変わっておりません。)
格付け会社 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | 2017年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
S&P | AA Very Strong | AA Very Strong | AA Very Strong | AA Very Strong | AA Very Strong | AA- Very Strong | AA- Very Strong |
A.M.Best | A+ Superior | A+ Superior | A+ Superior | A+ Superior | A+ Superior | A+ Superior | A+ Superior |
Moody's | Aa3 High Quality | Aa3 High Quality | Aa3 High Quality | Aa3 High Quality | Aa3 High Quality | Aa3 High Quality | Aa3 High Quality |
強力な資本と財政
サンライフは、常時十分な余剰資金を保有しております。(※)MCCSR比率は平均230%を維持しており、金融混乱の時代でも、OSFI(Office of the Superintendent of Financial Institutions-カナダの金融監督局)が要求する監督目標よりも80%も高い割合を維持し続けております。
(※)OSFIは、Office of the Superintendent of Financial Institutionsの略で、カナダの金融監督局のことです。OSFIは、MCCSR(最低継続資本および余剰要件)比率を、監督目標として150%に設定しています。
サンライフ香港(Sun Life Hong Kong)の歴史
サンライフ香港は、サンライフグループのアジア主要拠点として、1892年に設立されました。個人と法人向けに、個人・企業年金、生命保険、医療保険、貯蓄型保険、資産管理などのサービスを提供しています。 香港内には生命保険会社が全部で53社ございますが、その中でも非常に知名度の高い保険会社の一社です。2020年の新規契約高は、香港内トップ5でした。
そしてサンライフ香港は、支社にもかかわらず本社同様の信用格付けを獲得しており(S&P社:AA-(2022年))、客観的にも大きな安心材料と言えます。
サンライフ香港は、 (※) MPFのプラットフォームを香港人に提供しており、現在のMPF預かり総額額は114.8Billion香港ドル(2021年3月時点)で、香港内トップ3です。
(※)Mandatory Provident Fundsの略で、全ての香港人が加入する強制積立年金制度のことです。香港人は、必ず当局指定のいずれかの金融機関にMPF口座を保有し、給料の10%を積立・運用する必要があります。サンライフ香港は当局指定の金融機関の一社です。
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チャイナリスクは心配なし
最近、「香港の中国化」を懸念する声が広がっていますが、個人的にはその点について過度に悲観する必要はないと考えています。
サンライフ香港は、1999年から「Sun Life Hong Kong Limited (Incorporated in Bermuda with limited liability)」という正式名称で、香港で営業するバミューダ籍の保険会社です。この法的な構造からも、政治的な影響を受けにくい立場にあると言えます。さらに、契約者が支払う保険料は、債券や株式など様々な金融資産に分散投資され、運用されています。そのため、中国政府が直接的に資金に干渉する可能性は極めて低いと考えられます。
サンライフ香港が提供する保険商品
サンライフ香港は、様々な保険商品を提供しておりますが、代表的な保険商品を下記に挙げておきます。
保険商品名 | 詳細 |
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サンジョイグローバル(SunJoy Global) | 貯蓄型保険(米ドル・カナダドル・英ポンド・人民元) 2024年1月ローンチの運用を主目的にしたマルチカレンシータイプの保険商品で、23年ローンチのサンジョイとほぼ同様の貯蓄型保険です。長期運用で5~6%の運用リターンを見込みます。部分解約、契約者・被保険者の名義変更、証券の分割や、被保険者死亡時の証券継続オプションなどもあり、年金づくりから資産継承など、オールマイティーな使い方ができる運用商品です。 詳細はこちら |
サンジョイ(SunJoy) | 貯蓄型保険(米ドル) 2023年1月ローンチの運用を主目的にした保険商品です。長期運用で5~6%の運用リターンを見込みます。部分解約、契約者・被保険者の名義変更、証券の分割や、被保険者死亡時の証券継続オプションなどもあり、年金づくりから資産継承など、オールマイティーな使い方ができる運用商品です。 詳細はこちら |
ヴィクトリー(Victory) | 貯蓄型保険(米ドル) 保障を抑え、運用を主目的にした保険商品。長期運用で4~5%の運用リターンを見込みます。部分解約が可能なため、自助年金作りに最適な保険商品です。また契約者・被保険者を何度でも名義変更できますので、資産継承にも利用可能です。 詳細はこちら |
ライフブリリアンス(Life Brilliance) | 死亡保障付き終身保険(米ドル・香港ドル・人民元) いわゆる貯蓄性のある死亡保障付き終身保険です。日本の同様の保険商品より高い貯蓄性を誇ります。健康体の方は告知のみで申込ができます。(保障額による) 詳細はこちら |
ヴィーナス2 (Venus2) | 貯蓄型保険(米ドル) 初年度より支払保険料の88%が解約返戻金として保証されており、なおかつ高いリターンを長期で見込みます。最大120年の保険期間を設定できますので、契約中に契約者・被保険者の名義変更をしながら代々資産継承することができる保険商品です。 詳細はこちら |
コミットメント (Commitment) | 養老保険(米ドル・香港ドル) 保険期間を10年から自由に設定することができ、お子さまの学資金など様々な運用目的に合わせて利用可能な保険です。保険料支払期間中に被保険者が死亡した場合、残りの保険料は免除され、一時死亡保険金を受け取ることができます。 詳細はこちら |
ジェネレーションズ2 (Generations2) | 死亡保障付き終身保険(米ドル) 富裕層向けの死亡保障付き終身保険です。高い貯蓄性を保持しながらも大きな死亡保障が手配でき、相続税対策に適した保険商品です。一定の保障を確保しながら運用も行いたい方向けの保険商品です。 詳細はこちら |
ステラ (Stellar) | 貯蓄型保険(米ドル) 保障を抑え、運用を主目的にした保険商品。長期運用で4~5%の運用リターンを見込みます。部分解約が可能なため、自助年金作りに最適な保険商品です。また契約者・被保険者を何度でも名義変更できますので、資産継承にも利用可能です。 詳細はこちら |
まとめ
サンライフ香港は、香港において120年以上の長い歴史を誇り、その信用格付けも非常に高いです。現在、日本人の皆様が加入可能な香港の保険会社の中で、間違いなく筆頭に挙げられる存在です。ぜひ、日本へお帰りになる前に、一度サンライフ香港のご利用をご検討いただければ幸いです。
資産運用に関するご相談や保険商品の詳細については、お気軽に個別相談をご利用ください。あなたのニーズに合わせた最適なプランをご提案させていただきます。